USB 2.0 WiFi アダプタのサポート

Altium Designer では、OpenBSD ドライバ構成に基づいた Software Platform を通して追加された USB 2.0 WiFi アダプタをサポートします。現在のドライバサポートは OpenBSD Ralink チップセットドライバ runrum を含みます。USB Hub ポートの1つへ接続した USB WiFi アダプタと共にこの新しい WiFi を利用して、NanoBoard 3000 シリーズは infrastructure モードで実行しているワイヤレスステーション(Windows PC と同じ)として実行します。  

USB-Host ワイヤレスネットワーク ドライバ環境 

このドライバは、ISP1760 USB Host コントローラのスタックを構築している時に利用できます。それは、下図のように Host USB Context の上へ、Ethernet Networking ContextTCP/IP Networking Context の下に置きます。  

USB-Host Wireless Network Driver Context を組み入れて USB WiFi 通信を実行するためのフルスタックの例。

USB-Host Wireless Network Driver Context のためのオプション、または WiFi configuration データは、Access Point Router に関連する以下のような接続があります:

  • Interface MAC – USB WiFi アダプタデバイスの MAC アドレス。現在、これは製造メーカーが割り当てたアドレスを使用するために Auto としておくべきです。将来的なリリースでは、デバイスがカスタム MAC アドレスをサポートする場合、どんな MAC も使用できます。 
  • Network SSID – ワイヤレス ローカルエリアネットワーク(WLAN)に接続するインターフェースで使用した方法。もし、アクセスポイント SSID を指定したい場合、これを Custom に設定し SSID 欄でネットワークを指定します。もし、Auto を選択した場合、インターフェースは現在の configuration と互換性がある最初のアクセスポイントへ接続(または、接触)しようとします。 
  • SSID – もし、Network SSID 欄を Custom に設定した場合、接続するインターフェースと共にワイヤレス ローカルエリアネットワーク(WLAN)の名称をここで入力します。  
  • Security – アクセスポイントの認証/暗号化方法。以下の方法を現在、サポートします:
     
    • OPEN – ネットワークをオープン
    • WEP – Wired Equivalent Privacy(特定のネットワーク SSID を定義した時のみ利用できます)
    • WPA_PSK – Wi-Fi Protected Access Shared Key(特定のネットワーク SSID を定義した時のみ利用できます)
       
  • Passphrase – アクセスポイントの passphrase キー(そこからネットワークキーを生成します)。接続する予定のアクセスポイントで同じ passphrase を使用する必要があります。また、デフォルトキーはターゲットのアクセスポイントで選択した時と同じである必要があります。 
  • Default Key – WEP セキュリティ方法を使用している時のデフォルトの発信キー。有効な値は range 1-4 です。 
  • Autostart Device – USB WiFi アダプタデバイスが USB バスで検知された時にそのリンクを自動で導くには、このオプションを有効にします。

Attached USB Mass Storage デバイスから WiFi Configuration をロード 

USB WiFi アダプタは mass storage device (MSD)でもあります。そのシステムは、Software Platform で USB-Host Wireless Network Driver Context のために定義した設定データを無視して、デバイスから直接、WiFi Configuration 情報をロードする機能をサポートします。

この機能を使用するには、USB アダプタデバイスのルートディレクトリに必要な configuration データが、ファイル名と拡張子 alt_wifi.ini でテキストベースのファイルとして保存されることを確認します。以以下は、必要なフォーマットのファイルの例です:

[WIFI_CONFIG]
;The SSID of the target network
SSID=MY_NETWORK_SSID
;Starting channel
Channel=0
;Pass Phrase used to generate a network key
PassPhrase=MY_PASS_PHRASE
;Crypt=[OPEN, WEP, WPA]
Crypt=OPEN

[WEP_CONFIG]
; Uncomment to specify precalculated WEP keys
;Key0=
;Key1=
;Key2=
;Key3=

[WPA_CONFIG]
; Uncomment to specify a precalculated WPA key
;Key=0x1234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234

configuration データが削除できるストレージデバイスから読み込まれる時、デザインを再構築しないでWiFi設定を素早く変更できます。

USB WiFi Support サービス

USB WiFi Support Service と関連オプション。

サポートする現在のドライバは以下の OpenBSD Ralink Technology チップセットドライバを含みます:

  • BSD run Driver – RT2700U/RT2800U/RT3000U チップセットドライバ
  • BSD rum Driver – RT2501USB/RT2601USB チップセットドライバ

USB WiFi を要求する時、これらの2つのドライバは常に有効です。

これらのドライバは基本的に修正されません。OpenBSD "man" ページは以下に関連します:

注意: 現在、上記のドキュメントに記載された CAVEATS と BSS Mode(infrastructure モード)のみサポートします。

BSD Support サービス

BSD Support Service と関連オプション。

以下のオプションはこのサービスの一部として利用できます:

  • BSD System Support – BSD system compatibility レイヤを有効にするにはこのオプションを有効にします。
  • USB Driver Support – BSD USB compatibility レイヤを有効にするにはこのオプションを有効にします。 

USB WiFi を要求する時、これらの2つのオプションは常に有効です。

修正された TCP/IP Networking Service

TCP/IP Networking Service と関連オプション。

以下のオプションはこのサービスの一部として利用できます:

  • DHCP – Dynamic Host Configuration Protocol。このオプションを有効にして、IP アドレス、ネットワークマスク、デフォルト ゲートウェイアドレスを設定するために DHCP を使用します。DNS オプションを有効にする時、DNS Server アドレス(プライマリとセカンダリ)が設定されます。もし、無効の場合、Software Platform ドキュメトの上部にある TCP/IP Networking Context に関連したオプションでこの情報を手動で入力する必要があります。 
  • DNS – Domain Name System。このオプションを有効にして、ホスト名を IP アドレスにするためにその機能 dns_gethostbyname を使用できます。
  • Custom Options Header – このオプションを有効にして、プラグインは configuration のプロジェクトディレクトリから lwipopts_user.h ファイルを使用します。もし、無効の場合、デフォルトの configuration は、基本の TCP/IP を使用するために適切に使用されます。 
  • Default Interface – デフォルトのネットワークインターフェースの名称。
  • Statistics – このオプションを有効にして、プラグインは TCP/IP networking スタックを実行して統計的なデータを収集します。Embedded panels メニューからアクセスできる TCP/IP パネルでデバッギング中にデータを表示、リフレッシュできます。  

サンプルデザイン

ワイヤレス リンク(content ソースとして mass storage デバイスを使用)で利用できる http web サーバのサンプルデザインは Altium Designer のインストールの一部に含まれています:

  • NB3000_USB_WiFi_MSD_Webserver.PrjFpg\Examples\Soft Designs\Showcases\NB3000 USB WiFi MSD Webserver フォルダに保存されています。

サンプルを構築してダウンロード後、terminal の仮想測定器で出力は以下の様に表示されます:

Kernel LWIP HTTP server test
Init USB subsystem
Init plugged USB devices
Found wireless network device
run0: MAC/BBP RT3070 (rev 0x0201), RF RT3020 (MIMO 1T1R), address 00:12:34:56:78:90
------------------------------------
Loading WiFi configuration from MSD
Setting SSID: MY_SSID
Setting passphrase: MY_PASS_PHRASE
Setting channel: 10
Set IFCONFIG_IEEE80211_CRYPT_WPAPSK
Set Key: 0x1234567890123456789012345678901234567890123456789012345678901234
------------------------------------
Starting interface....
Interface Started!
Starting TCP/IP example server...
Server Started.
addr = 192.168.1.5
threads running

この場合の addr は listening アドレスです。mass storage デバイスを NanoBoard へ接続しないでこのアドレスで web ブラウザを指定すると以下のエラーが起こります:

HTTP 404 - File not found

これはリンクが確立されることを意味し良いことです。また、ICMP パケットがネットワークで許可されている場合、指定したアドレスを "ping" できるはずです。 

ワイヤレスリンクの web サイトを利用するには、適切な(例えば static)web サイトをコピー、または USB mass storage デバイスへファイルをコピーし、NanoBoard にそれを接続する必要があります。mass storage デバイスの content はブラウザからリクエストする標準の http を使用してアクセスします。例えば、 index.html と言う名称の html ファイルで usb0 のフォルダを含む mass storage デバイスについては以下です:

http://192.168.1.5/usb0/index.html

この場合に terminal デバイスで表示された出力は以下のようになります:

HTTP[Found]: /usb0/index.html
FileSize: 485

他のサンプル(test.jpg と言う名称の JPEG 画像ファイルでサブフォルダ imgusb0 フォルダを含む mass storage デバイスについては)は以下のようになります:

http://192.168.1.5/usb0/img/test.jpg

この場合に terminal デバイスで表示された出力は以下のようになります:

HTTP[Found]: /usb0/img/test.jpg
FileSize: 211552

更に

ワイヤレスネットワークの概念については、以下のリンクのドキュメントを参照してください:

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