WB_PRTIO - 設定できる Wishbone パラレルポートユニット (AD10)

Altium Designer 10 では、Wishbone Parallel Port Unit (WB_PRTIO) が強化されました。1、2、4 ポートのみへ設定できるペリフェラルを利用する必要はありません。デザインの要求に制限されない多くのポートを追加、定義できます。また、全てのポートを1つの幅や種類で定義することに制限されません。各ポートは、適切に定義できます。言い換えると、各ポートはデザインの必要条件に合うように設定されます。  


OpenBus や回路図から表示した parallel port unit の設定ダイアログ。

ポートシグナルの指定

ユニット内の各ポート(または、レジスタ)インターフェースは以下の情報に関して定義されます:

  • Name – incoming と/または outgoing シグナルの名称。シグナルは 1 から 32 ビットの幅まで設定できます。シグナル名の一部として必要な幅を指定します。例えば、1 ビットシグナルには名称(例えば、FLAG)が必要です。32 ビットシグナルには名称とバス表示のサフィックス(例えば、FLAG[31..0])が必要です。 
  • Kind – シグナルの種類。シグナルは input (Kind = In)、output (Kind = Out)、または input と output の両方 (Kind = In/Out) のどちらかです。Tristate の kind はありません。このようなタイプは以前の Altium Designer と同様にコンポーネントで定義します。ポートインターフェースは 2 つの項目で設定します(下図の様に、signal の kind In/Out、kind を Out に設定した tristate ピン用の追加のシグナル)。    
     

    以前に定義した tristate インターフェースは、以前のバージョンで設定した内容と同様に表示されます。

回路図シートに配置した parallel port unit の設定で、3 番目の Space After の項目があります。この項目は、ポートインターフェースのピンの後に挿入されるブランクスペースの量を決めるために使用します。

シグナルの追加と削除

parallel port unit を最初に配置する時、1つのポートインターフェース(シグナル名 PA[7..0] で kind が{{In/Out}} に設定された)定義されます。必要に応じてシグナルの Name と/または Kind を変更します。新しいシグナル(ポート/レジスタインターフェース)を unit へ追加するには、Add ボタンをクリックします。新しいシグナルは Signals リストに追加されます。デフォルトで、新しいシグナルはフォーマット PA[7..0]PB[7..0] 等で追加されます。シグナル幅は 8 ビットで、kind は In に設定されます。必要に応じて、追加した各シグナルの定義を変更します。


回路図ベースの parallel port unit のために定義したシグナルの例。

シグナルを削除するには、リストでそれらを選択(複数のシグナルを選択するには、Ctrl+クリック、Shift+クリック)して Remove ボタンをクリックします。 

インターフェースの順番を変更

ポートシグナルを定義した後、WB_PRTIO の回路図シンボル、または OpenBus System から親シートシンボルへ渡す外部のインターフェースシグナルにあるインターフェースの順番を変更したいかもしれません。インターフェースの順番はダイアログの Move UpMove Down ボタンで調整できます。 


ボタンをクリックしてポートシグナルの順番を変更!

Windows のクリップボードを使用してシグナルをペースト 

より便利な方法でシグナルを設定するために、configuration ダイアログの Paste ボタンを使用して Windows のクリップボードから内容をペーストできます。例えば、スプレッドシート、またはテキストエディタのような外部のアプリケーションからコピーしたシグナル名の欄を時間を節約してペーストできます。回路図のネットラベルを選択できます。標準の Ctrl+C のショートカットを使用してクリップボードへ内容をコピーし、configuration ダイアログへペーストします。  


同じ名称のシグナルを定義するために、ネットラベルをコピーして configure ダイアログへペースト。

回路図に配置した WB_PRTIO コンポーネントで、ペースト機能を使用してシグナルを追加し、KindIn/Out に、Space After0 に設定します。デザインの必要に応じて、変更してください。

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