Vault によるエレクトロニクス設計 - FAQ

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Altium の Vault によるエレクトロニクス設計方法に関連する FAQ を見るには以下のリンクを使用してください。Altium の設計データ管理システムの詳細な情報については、右のパネルにあるリンクを使用してください。 

鍵となる要素の概要、Altium Designer や Altium Vault 技術で設計を合理化するために使用されている方法については、Altium の Vault によるエレクトロニクス設計の方法 をご覧ください。  

 

methodology とは何ですか?

methodology は、 Altium のエレクトロニクス設計システムを導入する設計方法です。また、それは合理化、一貫した方法でエレクトロニクス製品を設計するために信頼できる経路になるよう、デザインと管理プロセスを結合する方法です。そして、再利用のための設計 の概念に基づいた高い生産性、高品質な設計フローを構築する methodology で、Altium Vault 技術によって高い信頼性とライフサイクル管理機能を容易にします。 

この新しい設計方法はどのようにして考えられましたか? 

Altium のハードウェア設計チームは、Altium のツールと社内で市場へ出すボードを設計するための技術を使用します。これを行う際、Altium のユーザが日々の設計で直面する同じデザインやデータ管理の必要性が重要であることがわかりました。そのため、それには設計フローを合理化するための技術の開発が必要になります。その結果、品質と生産性を向上するベストな設計を行う methodology になります。

つまり、チームは Altium のツールや、自身の経験に基づいた、また Altium の 40,000 以上のユーザの経験によって強化された技術 を使用してエレクトロニクス製品を設計するために 最適の方法 を考えています。   

'再利用の設計' とは何で、どのような利点がありますか?

再利用の設計は、将来的な新しいデザインへ容易に再利用できるようにデザインの要素を取り込み設定する概念です。下位レベルのデザイン要素を使用して上位レベルで構築するために Altium Vault へリリースされたデザイン要素で設計するため、再利用の設計の作業フローは螺旋上(設計領域で作成されているブロックを構築してから vault へリリース)のようになります。そのため、モデルを新しいコンポーネントで再利用、コンポーネントをサブ回路で再利用、サブサーキットをモジュール実装のデザインで再利用、より大きなデザインでモジュール実装を再利用できます。  

繰り返し設計する労力を無くして、設計者はゼロから開始しなくて済みます。この構想を採用して、技術チームは再利用できるデザイン要素のリポジトリを構築するだけでなく、将来的なデザインを構築するための機能を利用できます。また、再利用できるデザインは安全に管理、検査、確認でき、1 つのデザインから会社全体のデザインを利用できます。 

モジュールボードとは何ですか?

これは、'satellite' で高レベルの設計機能を利用するために全体のシステムレベルの要素となる PCB です。このようなボードは、コンポーネントのように後で(PCB へ実装するように)配置できます。これは、完全なシステムをより高レベルの構築ブロックで試作でき、開発プロセスを早めることができます。 

何故、この方法は 'Vault による' と言いますか?

"Vault によるデザイン" は、デザインの全ての要素は Altium Vault から入手する必要がある キャッチフレーズとして考えます。再利用の設計は、vault へリリースしたデザインのブロックと一緒にデザインを抽出してこれらのブロックを構築します。vault 内のこれらの固有のデザインでは、ライフサイクル管理の利点があります。また、確率したルールにより、高レベルの構築ブロックでなくてもブロックを構築する際に使用した要素より完全なライフサイクル状態となります。この結果、vault へリリース中、ライフサイクル管理で使用するためにデザイン要素を確認したことがわかっていれば、設計者はこれらのデザイン要素を再利用する vault を利用することになると言うことです。  

vault の外から入手した '規格外' のデザイン要素で何度も同じものを複数、作成しないため設計の負荷を軽減するだけでなく、信頼性のある製品を製造するためにリリースできます。 

この methodology の採用により生産性は強化されますか? 

一言で言えば そう です。より多くのデザイン content を作成し、vault へリリースした後、vault から再利用するために承認することで、デザインの生産性は増します。将来的なデザインは、vault 内のデザインの '構築ブロック' を利用してより素早く設計できます。そして、必要な回路機能はモジュールで配置できます。また、決まった場所にあるテンプレートや共通のファイルを利用して、設計者は容易にプロジェクトテンプレートを閲覧し、次の設計プロジェクトの要件に合うものを選択できます。そして、ワンクリックで Altium Designer からべースレベルデザインドキュメントと新しいプロジェクトを開けます。そのため、これらのドキュメントを準備する手間がかからず、最初からそこで適切なドキュメントを利用できます。設計者は、最先端のエレクトロニクス製品を構築するために再利用できる vault で管理されたデザイン item を使用して、容易に設計することができます! 下位の設計者でも、熟練した設計者が設計した製品に対抗する製品を作成できます。 

この methodology でバージョンコントロールを使用することはどれぐらい重要ですか? 

バージョンコントロールは、この設計 methodology で鍵となる(重要な)役割を行います。それは、設計側のソース(日々、設計チームが変更して、リンクしたデザイン item の一連のレビジョンとして Altium Vault へリリース(そして、再リリース)するソース)を保存するバージョンコントロールリポジトリ、または Design Repository です。 

バージョンコントロール下の Design Repository を使用することで、チームのメンバーが異なる場所で同じデザインを共有でき、デザインのレビジョン情報を失わないように保証されます。バージョンコントロールシステムの性質は、デザイン要素を vault へリリースする前にドキュメントがどのように更新されたかの軌跡を追跡できます。設計チームのメンバーが行った変更は、誰が何をどのドキュメントでいつ変更したか軌跡を記録してバージョンコントロールリポジトリへ変更をコミットする時に記録されます。そのため、バージョンコントロールシステムは、vault へリリースするデザイン要素のマイナーレビジョンを監視できます。

また、その methodology では、デザインテンプレートの場所や設計プロジェクトで共有する共通のファイル(プロジェクトテンプレートファイルやリンクしたソースドキュメントの構造)を扱うためにバージョンコントロールを利用します。設計者は、これらのファイルをローカルにチェックアウトするためにバージョンコントロールリポジトリを使用することになり、新しい設計プロジェクトのためにプロジェクトテンプレートを使用します。 

設計者は、どのように共通の Output Job ファイルを変更しないで使用できますか? 

設計者は、これらのファイルを変更する必要があってはいけません。それらは、開始から正しい製造情報を作成するために設定されます。しかし、ファイルを修正する必要がある場合、バージョンコントロール下の Design Repository 内で可能です。ボードリリースプロセス(vault 内にある Item の新しいレビジョンへボードデザインの configuration をリリース)では Design Repository からソースプロジェクトの HEAD レビジョンでチェックアウトして作業するので、ファイルを変更するために戻ってチェックインする必要があります。ファイルをチェックインする時、それを誰がいつ修正したか記録されます。

何故、ボードデザインプロジェクトにパネルドキュメントが含まれていないのですか? 

パネルファイルは、ボードレベルデザインプロジェクトに保存せず、個別のプロジェクトになります。この理由は、1 つのボードを製造するためにパネルを使用するのは稀であるためです(あるパネルは別のボードを製造するために使用するかもしれません)。そのため、パネルは製造する(個別の item として vault へリリースする)ものについて標準のボードレベルデザインと異なります。

何故、vault の構造はバージョンコントロールリポジトリ内で一致している必要がありますか? 

最善の方法は、バージョンコントロール下の Design Repository と Altium Vault 内の構造間を 1 対 1 で一致させることです。これは、VCS 内のソースと vault 内の item 間の関連を直接、維持します。双方の間で設計チームの誰でもそれを容易に移動し必要なものを見つけることができます。 

何故、管理されたシートには vault 内の 2-level revision naming scheme が必要ですか? 

モデル、またはコンポーネントでは、どんな変更も重要です。そのため、1-level scheme はこれに適します。管理されたシートでは、デザインの '変更' の 2 つのレベル(マイナーレビジョン(例えば、テキストの変更)とメジャーレビジョン(回路を変更する何か、または回路機能))があります。そのため、2-level scheme はこれを反映するために必要です。 

domain モデルをどのように保存すべきですか? 

1 つのライブラリに複数のモデルを割り当てることができますが、バージョンコントロールの面から、ライブラリファイルごとに 1 つのモデルを割り当てることが最善な方法です。これは、全体、1 つのソースへバージョン変更を登録しないで、モデルをチェックアウトして修正できます。そのため、その設計 methodology は Schematic Library file (*.SchLib) ごとに 1 つの回路図シンボル 、PCB Footprint Library file (*.PcbLib) ごとに 1 つの PCB 2D/3D Component モデル を割り当てる方法になります。  

何故、generic シンボルはベンダの特定のシンボルと異なりますか? 

シンボルはベンダからの generic コンポーネントを使用するので、ベンダのプリフィックスを割り当てることができない、または特定のパートとして '固定化' できません。その名称は generic のままで、3 つの鍵となる情報があります:

  • シンボルで表現されているコンポーネントの機能、またはタイプ。 
  • デバイスの各ピンの機能 – そのピンの割り当て。
  • デバイスにあるピン数。

これらの 3 つの要素により、シンボルで描画されたピンの割り当てを確認しなくても、シンボル名、シンボルを使用できるコンポーネントタイプ、シンボルを使用する方法を見て、設計者が知る必要がある情報を確認できます。 

管理されたシートはどのように分割しますか?

管理された回路図シートを介したサブ回路は、後で再利用する可能性があることを想定して作成する必要があります。例えば、9 個のLED を 1 つのブロックとして作成するより、1 つの LED デザインブロックを作成して 9 回配置する方が便利です。双方の例ではそれぞれ意図した方法を実行できますが、1 つの LED ブロックの場合は他のデザインで容易に再利用できます。理想的には以下のようになります:

  • 各管理されたシートは 1 つ、または特定の機能にフォーカスしている鍵となるコンポーネントのグループである必要があります。 
  • サポートしている回路をシートに配置する必要があります。 
  • 複数の方法で設定できるデザインのパーツは不必要な構造を追加しないでサブシートを親から設定し、親、またはサブシートへリファクタリングできます。 

再利用できるデザインブロックは設計者の経験の判断で分割しますが、それは将来的なデザインの効率を収集できる 1 つの領域です。 

全てのプロジェクトを厳密な階層にする利点は何ですか? それはどこで設定しますか? 

全てのプロジェクトを厳密な階層にすることにより接続が明確になるため、異なるデザイン階層で 2 つの接続されたオブジェクトを異なる名称に定義できます。また、この明確な接続性にすることで、管理されたシートレベル(そうすることで、管理されたシートを使用するデザインを通して接続性を確実に管理するため)でネットラベルが必要無くなります。このタイプの接続性は、Options for Project ダイアログ (Project » Project Options) の Options タブで定義します。Net Identifier Scope 欄で Strict Hierarchical (Sheet entry <-> port connections, power ports local) を選択します。 

製造業者へデータを渡すベストな方法は何ですか?

サプライチェーンへデータを(製造業者へ製造データを、実装業者へ実装データを)渡す 2 つの方法があります。1 つは、Publishing Destination を定義してからその場所へ Item Revision のためにリリースしたデータをアップロードすることです。この定義(やそのデータ)は、関係者と共有できます。 

しかし、より合理化された方法は、これらの関係者が vault 内のデータへアクセスする方法を直接、コントロールできることです。より便利なだけでなく、外部へデータを配布しないで vault 内のデータへアクセスするのでより安全です。vault の共有設定やフォルダレベルのアクセス権に注意して、vault 内のどの content を誰が見れるかコントロールできます(適切な人が適切なデータへアクセスできます)。 

vault により、合理化された Altium の設計 methodology を利用でき、製造、実装チームが利用できるデータを作成します。意図した方法でボードを製造、実装するとわかっているので(言わば 'デザインとして構築されたもの')、自由に設計し続けることができます。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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