回路図ピンのカスタマイズ

 

ライブラリ コンポーネントを作成する時、最も重要な点は電気的な接続(ピンを適切な位置に配置すること)です。また、ピンの名称とデジグネータの位置、使用したフォントをコントロールできることが重要です。これにより、コンポーネントをデザインへ配置した後、より見やすくできます。これをサポートするために、Altium Designer ではピンレベルごとにこれらの属性のデフォルト設定を反映、または個々にカスタマイズする機能があります。

アクセス

回路図ライブラリ、または回路図エディタでピンを編集している時、Pin Properties ダイアログの Logical タブでピンの名称とデジグネータの位置、フォントをカスタマイズできます。そのコントロール自体は双方の属性で同じで、個別にカスタマイズできます。 

ピン名とデジグネータの位置、フォントをカスタマイズ。 

位置のカスタマイズ

位置に関するコントロール。

以下のデフォルト設定から位置を変更するには、Customize Position オプションを使用します。

このオプションが無効(デフォルト)の場合、ピン名称とデジグネータの位置はデフォルト設定の Margin と Orientation に従います:

  • Pin Name:
    • Margin = 5
    • Orientation = 0 Degrees To Pin.
  • Pin Designator:
    • Margin = 8
    • Orientation = 0 Degrees To Pin.

Margin の値は、Preferences ダイアログの Schematic – General ページにある Pin Margin の値が反映されます。 

Customize Position オプションを有効にすると、Margin と Orientation を定義できます。Margin については、新しい値を直接、入力します。Orientation については、ドロップダウンを使用して角度 (0 Degrees、または 90 Degrees) と対象 (Pin、または Component) を選択します。変更した内容がプレビュー画面に表示されます。そのため、目的の状態になっているか確認するためにダイアログを閉じる必要はありません。 

ピン名とデジグネータの位置をカスタマイズした例。 

フォントのカスタマイズ

フォントに関するコントロール。

以下のデフォルトのフォントを変更するには、Use local font setting オプションを使用します。 

このオプションが無効(デフォルト)の場合、ピン名とデジグネータに使用したフォントは以下のようになります:

  • 回路図ライブラリ ドキュメント –  Times New Roman, 10pt, Regular。これは固定です。ライブラリドキュメントのデフォルトフォントを変更する機能はありません。 
  • 回路図ドキュメント – 回路図ドキュメント レベルで定義したフォント – デフォルトは Times New Roman, 10pt, Regular。このドキュメント レベルのフォントは、ライブラリコンポーネントを回路図シートへ配置する時に適用され、Document Options ダイアログ (Design » Document Options) の Change System Font ボタンを使用して変更できます。 

回路図シート上にコンポーネントを配置する時、ピン名とデジグネータはドキュメントレベルのデフォルトのフォントを使用します。 

Name と/または Designator の Use local font setting を有効にして、フォントを変更できます。これを行うには、そのオプションの右にあるフォント コントロールをクリックして標準の Font ダイアログを表示します。 The control doubles as a notification for the font currently chosen, or 'in-force'.

ピン名称のフォントをカスタマイズした例。 
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