強化された回路図ポートのカスタマイズ

 

Altium Designer 13.0 では、ポートオブジェクトをカスタマイズするための新しい機能が追加されました。ポートの高さとボーダー幅をコントロールできます。また、ポート名に使用したフォントは、個々のポートレベルで指定できます。自動サイズ機能を活用するとより便利です。 

ポート デザインオブジェクトをカスタマイズするための追加されたプロパティ。 

高さ

回路図シート上にポートを配置した後、ポートの高さを手動で修正できます。これは、グラフィカルな、またはグラフィカルでない方法で行えます。ポートの高さのグラフィカルな操作は、デザイン ワークスペースでポートをセレクトした時に縦方向に移動して行います。 

ワークスペースでグラフィカルにポートの高さを変更。 

グラフィカルでない編集は、Port Properties ダイアログ、SCH InspectorSCH List パネルから行います。各場合に、新しい値を Height 欄へ入力します。 

グラフィカルでない方法でポートの高さを調整。 

ボーダー幅

ポートのボーダーの厚さをコントロールするには、ポートの Border Width のプロパティを使用します。Smallest (デフォルト), SmallMedium, Large から選択します。 

Border Width オプション。左上から時計回りに: Smallest, Small, Medium, Large。

Port Properties ダイアログ, SCH Inspector パネル, SCH List パネルを使用して Border Width プロパティを調整。 

フォント

ポートの Name に使用したフォントは、Document Options ダイアログ (Design » Document Options) の Sheet Options タブで設定した全体のドキュメントレベルのデフォルトフォントに従います。これは、個々のポートレベルでコントロールできます。 

フォントを変更するには、Port Properties ダイアログの Font の項目の右にあるコントロールをクリックします。これにより、標準の Font ダイアログが表示されます。そこから、フォントやそれに関連するプロパティ(スタイル、サイズ、色、文字飾り)を変更できます。The control doubles as a notification for the font currently chosen, or 'in-force'.

個々のポートレベルでフォントを変更。 

SCH InspectorSCH List パネルからでも Font ダイアログを表示してフォントを変更できます。 

自動サイズ

一般的に、手動による操作は更なる操作が必要になることを意味します。もちろん、手動では様々なコントロールが可能ですが、自動による操作ですと素早く効果的に配置する場合、多くの利点があります。ポートサイズの自動化により、生産性を向上できます。 

自動サイズ機能の利点を活用するには、ポートの Autosize オプションを有効にします。これは、Port Properties ダイアログ、SCH InspectorSCH List パネルで行えます。 

自動サイズの動作。自動サイズを無効(上)にすると、手動でポートのサイズを変更する必要があります。しかし、自動サイズを
有効(下)にすると、ポートのサイズは自動で新しい文字の長さに合うサイズになります。 

自動サイズは、グラフィカルでない方法 (Port Properties ダイアログ、SCH Inspector パネル、SCH List パネル経由) テキストを入力、またはグラフィカルな方法でワークスペースで直接、編集するかどうかに関係無く、働きます。後者については、Preferences ダイアログの Schematic – General ページで Enable In-Place Editing オプションを有効にする必要があることを思い出してください。 

また、フォントサイズを変更する場合、自動サイズ機能を使用すると便利です。ポートの高さは、文字サイズに合わせて変わります。 

自動サイズを有効にすると(下)、新しい文字サイズ
に合わせてポートサイズが変更。 

自動サイズ機能は、inheritance 機能を使用して、シート上の既存の文字をポート名に反映する時に便利です。Autosize オプションが有効(プリファレンスにあるポートオブジェクトのデフォルト設定、または Tab キーを使用して表示した Port Properties ダイアログで設定)であることを確認します。それから、ポートを配置するコマンドを実行してカーソル上にポートを表示し、文字(例えば、ネットラベル)を反映したい個所にカーソルを置きます。そして、Insert キーを押します。ポートにその文字が反映されるだけでなく、その文字の長さ/高さに合わせてサイズが変わります。 

下図は、既存の文字をポートに反映し、Autosize 機能によりその文字に合わせてポートサイズが変更された状態を示します。 

Autosize を有効にして、ポートに反映した文字に合わせてポートサイズが変更。 

次の図は、Autosize オプションを無効(上)、有効(下)にして、ポート名に文字を反映した結果を示します。Autosize オプションを有効にすることで、手動で各ポートサイズを変更する時間を節約できます! 

自動サイズ(下)を使用して設計時間を節約!
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