Altium Vault サーバのブラウザベースの管理
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Parent article: Altium Vault Technology
Vault の利用
Altium Vault サーバを利用するには、外部の Web ブラウザを使用して以下のフォーマットで vault のアドレスを入力します:
http://<ComputerName>:<PortNumber>/console
(例えば、デフォルトのポートを割り当てた Altium Vault サーバの場合、http://jhowiehome:9780/console
です)。Sign-in ページが表示されます。
Altium Designer から接続するために使用した vault のクレデンシャルと同じクレデンシャルを使用して、ブラウザインターフェースからサインインします。
インターフェースは 3 つのページに分かれており、そこで閲覧、管理できます:
- Users
- Groups
- Vault Structure (フォルダレベルの共有権限を含む)
Users
Altium Vault サーバへアクセスするためのユーザ管理は、vault の管理者が Users ページから行います。ユーザは、vault へアクセスする必要がある人です。
全てのユーザは、デフォルトでリスト表示されます。リスト内の各ユーザには、以下の情報が表示されます:
- Type – vault の管理者 ()、または標準のユーザ/管理者でないユーザ () としてアイコンが表示されます。
- 姓名を含むフルネーム。
- ユーザ名。
また、ユーザが vault の管理者(Administrators グループのメンバー)である場合、右に アイコンが表示されます。
リストの右上のコントロールで、ユーザをグループ化、ソートできます:
- Group By – 特定の基準でユーザをグループ化するには、このオプションを使用します。2 つのオプションを利用できます:
Group
(属するグループに従ってユーザを整列);None
(グループでない、1 つのリストに表示されたユーザ)。 - Sort By – 特定の基準でユーザをソートするには、このオプションを使用します。2 つのオプションを利用できます:
Name
(フルネームでアルファベット順(昇順)にソート);Username
(ユーザ名でアルファベット順(昇順)にソート)。
このトップレベルで、新しいユーザを追加、または既存ユーザを編集、または削除できます。
新しいユーザの追加
vault へアクセスするための新しいユーザを追加するには、ページの左上にある Add User ボタンをクリックします。連絡先の詳細、ログインクレデンシャル、ユーザのグループメンバーシップを指定する画面が表示されます。
ユーザの詳細を指定します。以下は、入力必須欄です(赤色のアスタリスクで表示されます):
- First Name
- Last Name
- Username
- Password
Username と Password は、vault へアクセスするためのユーザのログインクレデンシャルになります。
必要ならば、メンバーにするグループを指定します。ユーザが管理者権限を持つ必要がある場合、Administrators
の項目の隣にあるボックスへチェックを入れます。必要な項目を入力したら、Add ボタンをクリックします。新しいユーザが作成され、Altium Vault サーバへアクセスできるユーザのリストに追加されます。
既存ユーザの編集
リスト内にある個々のユーザのフルネームをクリック、または右にあるドロップダウンから Edit コマンドを使用すると、ユーザの詳細が表示されます。必要に応じて、ユーザの連絡先の詳細、ログインクレデンシャル (Username, Password)、グループの割り当てを変更します。
修正したら、Apply ボタンをクリックして変更を反映します。
忘れたパスワードの変更
管理者でないユーザは、vault へアクセスするユーザを見れるだけです。詳細情報は変更できません。そのため、パスワードを忘れた場合、パスワードを 'リセット' するために vault の管理者(Administrators グループのメンバーであるユーザ)になる必要があります。これは、以下が可能な管理者を意味します:
- ユーザの詳細を表示、Password 欄に新しいパスワードを入力。
- Apply をクリックして変更を適用。
- ユーザへ新しいパスワードを連絡。
ユーザの削除
ユーザを削除するには、右にあるドロップダウンから Remove コマンドを使用します。削除を続行するか確認ダイアログが表示されます。続行する場合、OK をクリックします。その後、vault のユーザ データベースからユーザが削除されます。そのユーザは、vault へアクセスできなくなります。
Groups
Altium Vault サーバのグループの管理は、Groups ページから行います。グループは、例えば、組織の特定の部門、または設計チームに従ってユーザをまとめることができます。グループは合理化して vault content を共有できます。
リスト内の各グループには、以下が表示されます:
- タイプ – システムグループ ()、または標準のユーザが作成したグループ () としてアイコンが表示されます。
- グループ名。
- メンバー数 – このグループに属するユーザ数。
また、ブラウザインターフェースへサインインしたユーザのために、グループ名の右に アイコンが表示されます(現在、属するグループを表します)。
このトップレベルで、新しいグループを追加、または既存グループを編集、削除できます。
新しいグループの作成
新しいグループを作成するには、ページの左上にある Add Group ボタンをクリックします。グループ(名称とメンバー)を定義するための画面が表示されます。
新しいグループの名称を入力するには、Group Name 欄を使用します。例えば、これはメンバーが実行したタスクの名称になるかもしれません。これは、赤色のアスタリスクで表示された入力必須欄です。
Members 領域は、グループのメンバーを定義(ユーザを構成)する場所です。これは、グループを作成する時、または後でグループを編集して行います。グループのメンバーとしてユーザを追加するには、Add Member 欄内をクリックし、フルネーム(名姓)、またはユーザ名を入力します。入力すると、vault へアクセスできる既存ユーザの名前がドロップダウンリストに表示されます。目的のユーザをクリックします。
この方法でユーザを更に追加します。その欄からユーザを削除する必要がある場合、ユーザ名のボックスの右にある小さい x をクリックします。全てのユーザを入力したら、Add ボタンをクリックします。新しいグループが追加されます。
既存グループの編集
リスト内のグループ名をクリック、または右にあるドロップダウンから Edit コマンドを使用して、グループの詳細を表示できます。グループ名と/またはユーザ メンバーシップを変更します。
全て修正したら、Apply ボタンをクリックし変更を反映。
グループの削除
グループを削除するには、右にあるドロップダウンから Remove コマンドを使用します。削除を続行するか確認ダイアログが表示されます。続行する場合、OK をクリックします。その後、グループは削除されます。
Vault 構造
Vault ページでは、Altium Vault サーバの構造へアクセスできます。ここから、vault 内のフォルダや Item を閲覧できます。ブラウザインターフェース内から Item を作成、編集、削除できませんが、フォルダを作成、編集できます。そのため、Altium Designer から vault へ接続しないで vault の構造を構築できます。
リスト内の各フォルダには、以下の情報が表示されます:
- フォルダ名。
- フォルダが作成された、最後に更新された日時。
- フォルダを作成した(または、最後に更新した)ユーザ。あなたが作成した/更新したフォルダについては、vault のブラウザインターフェースへサインインしている時、この項目は '
You
' と表示されます。
また、サインインしている時、フォルダを作成、または修正する場合、そのフォルダの名称の右に アイコンが表示されます。
フォルダ名をクリックすると、下階層のサブフォルダが表示されます。フォルダ内の Item 名をクリックすると、Item の詳細ページが表示されます。また、Item のタイプに依存してリリースしたドキュメントをダウンロードできます。
フォルダのcontentを閲覧している時、ページの右上にある Sort By コントロールは、以下の様々な方法でサブフォルダ、または Item をソートするために使用できます:
Name
– フォルダ名(または、Item ID)でアルファベット順(昇順)にソートします。Date
– 作成した/更新した日付(最新から最も古い順)でソートします。Description
– フォルダ(または、Item)の説明に関して、アルファベット順(昇順)にソートします。Comment
– Item のフォルダに関する Item Comment 欄でアルファベット順(昇順)にソートします。
親フォルダレベルで、新しいサブフォルダを追加、または既存のサブフォルダを編集、共有、削除できます。最上位レベルで、vault のトップレベルフォルダを追加、編集、共有、削除できます。実行できることは、以下のようにアクセス権に依存します:
- Administrators – トップレベルフォルダやサブフォルダを作成、編集、共有、削除できます。
- Non-Administrators – サブフォルダを作成できますが、トップレベルフォルダは作成できません。また、自身で作成したサブフォルダを編集、共有、削除できます。
新しいフォルダの追加
vault 構造内で新しいフォルダを作成するには、左上にある New Folder ボタンをクリックします。フォルダの名称、タイプ、内容説明を入力する画面が表示されます。
Folder Name 欄を使用して、フォルダの名称を入力します(その中に保存する Item に関連した名称にするかもしれません)。
Folder Type 欄を使用して、フォルダの目的(content のタイプ)を指定します。以下の表は、vault で使用できるフォルダタイプの概要です。フォルダタイプはいつでも変更できます。
フォルダタイプ | コード | 目的 |
---|---|---|
|
| リリースした Component Item を含めるために使用します。 |
|
| Component Item のサブフォルダ(Component Item に関連する domain model Item を保存します)。 |
|
| 再利用できる design content Item のサブフォルダ(回路図シート、テンプレート、サンプルデザインを保存します)。 |
|
| リリースした Schematic Sheet Item を含めるために使用します。 |
|
| リリースした Part Choice List Item を含めるために使用します。 |
|
| リリースした PCB Component Model Item を含めるために使用します。 |
|
| PCB production data Item のサブフォルダ(Blank Board や Assembled Board を保存します)。 |
|
| リリースした Schematic Template Item を含めるために使用します。 |
|
| リリースした Schematic Symbol Item を含めるために使用します。 |
|
| 内容説明の content(リリースした一般的な Item)を含めるために使用します。 |
Folder Description 欄を使用して、フォルダの内容説明(contentの説明)を入力します。
必要に応じて、フォルダの属性を定義して、Add ボタンをクリックします。vault 構造に新しいフォルダが追加されます。
既存フォルダの編集
既存フォルダのプロパティを修正するには、フォルダの項目の右にあるドロップダウンから Edit コマンドを使用します。フォルダの名称、タイプ、内容説明を変更できる画面が表示されます。
Sharing Settings 画面を表示するには、Folder Description 欄の下にある Sharing コントロールを使用します。そこから、フォルダのアクセス権を修正できます。詳細については、Folder-Level Sharing をご覧ください。
必要に応じて、修正したら Apply ボタンをクリックし変更を反映します。
フォルダの削除
空のフォルダを削除するには、右にあるドロップダウンから Remove コマンドを使用します。削除を続行するか確認ダイアログが表示されます。続行する場合、OK をクリックします。その後、フォルダが削除されます。
フォルダレベルの共有
Related article: Controlling Access to Content in an Altium Vault Server
Altium Vault サーバには、vault フォルダを '共有'(vault content へ容易に接続)する機能が含まれています。vault フォルダを共有することによって、vault 内のデザイン content を分割して他の人と共有できます。vault 内のフォルダは、様々なレベルで(フォルダを視覚的に判断するのと、フォルダへアクセスするための安全性を定義して)共有できます。これにより、同じ企業内の誰かが content を見たり変更できるように、それにアクセスする個人、またはグループを厳密に管理できます。
フォルダレベルのアクセス権を設定して、vault の管理者は、vault 内の何の content を誰が見れるか、また他のユーザがフォルダやその content を見たり編集(効果的に設計データをリリース)できるかどうかコントロールできます。1 つの vault は様々な content の 'zones' へ分割できますが、権限をコントロールして、適切な人が適切なデータへアクセスできるように、content を表示、または非表示にできます。
フォルダを共有するには、フォルダの項目の右にあるドロップダウンから Share コマンドを使用します。Sharing Settings 画面が表示されます。そこから、フォルダのアクセス権を修正できます。
共有では、ユーザ、またはユーザのグループを追加し、権限を設定して、'見れるログインユーザ'、'変更できるログインユーザ'、より個人的になるよう設定できます。この方法で、フォルダへリリースしたデータを 共同作業 できる人や、フォルダのデータを見ることのみ(Read-only 権限)可能な人をコントロールできます。
Vault 構造のナビゲート
下図でハイライト表示し、その後に説明したような様々な方法で、ブラウザインターフェースから Altium Vault サーバ内の content をナビゲートできます。
- 見たい content のフォルダ名をクリックします。
- ページの上にある breadcrumbs を使用します。ここには、現在、閲覧するフォルダの階層パスが表示されます。フォルダへ直接、ジャンプしフォルダ内を閲覧するには、パスをクリックします。
- 検索機能を使用します。Item の ID、Comment、Descriptionに基づいたキーワードを入力して、Enter を押すか、または虫眼鏡アイコンをクリックします。vault 全体がスキャンされ、検索結果がリスト表示されます。
追加
最新の Altium Vault サーバでは、ブラウザベースのインターフェースから vault を管理する機能を改善しました。この改善は、外部の web ブラウザ、または Altium Designer の Home ページのどちらからでも利用できます。
現在、どのユーザが vault を利用しているかは(Altium Designer、または外部の web ブラウザから)、ブラウザインターフェースの Users ページから確認できます。これは、グループアイコン () の左にアイコンとして表示されます。
アイコンに、vault を利用している状態が反映されます。以下のいずれかになります:
– 現在、vault へログインしています。
– 現在、vault へログインしていません。
ユーザをログアウトする機能
Altium Vault サーバの管理者は、vault へログインしているユーザを強制的にログアウトできます(もちろん、ユーザ自身は別として!)。これにより、追加ライセンスを購入できない場合、他のユーザへ割り当てるためにライセンスを解放できます。これを行うには、ブラウザインターフェースの Users ページでユーザを指定し、右にあるドロップダウンから Logout コマンドを使用します。削除するかどうかの確認ダイアログが表示されます。OK をクリックします。この後、そのユーザは vault からログアウトされ、アイコンは から へ変わります。
ユーザのグループメンバーシップを表示
ユーザのグループメンバーシップは、ブラウザインターフェースの Users ページから素早く確認できます。これを行うには、目的のユーザのグループメンバーシップ アイコン 上にカーソルを置きます。現在、ユーザが属する全てのグループがポップアップに表示されます。
Windows Authentication の対応
vault を利用する時、Altium Vault サーバは、2 つのモードのユーザ authentication を対応しています:
- Built in – これは、vault 自体の Identity Service (IDS) により利用できます。ユーザは、vault の管理者から受け取ったクレデンシャルを入力して vault を利用できます。
- Windows – Windows Domain Authentication を使用します。ユーザは、Windows ログイン クレデンシャルを入力して vault を利用できます。
最初にブラウザベースのインターフェースから vault へユーザを追加する時、authentication のモードを設定します。これは、後からでも切り換えできます。
Username と Password の欄は、Username と Domain に変わります。Domain 欄には、その PC のドメイン名が入力されています。Username 欄に、Windows ログインのUsername を入力します。