Expression を使用して出力ファイル名を定義

 

開発サイクルの重要な段階は、PCB の製造や実装に使用する資料のリリースです。ほとんどの会社で、デザインドキュメントの名称は会社の資料の番号付け方針に従って、標準の命名規則を使用して共通化されています。これをサポートするために、Altium Designer 13.2 では以下のようにスペシャルストリングや、ユーザ定義のプロジェクト パラメータを使用してユーザ定義の出力ファイル名を作成できます:

=ProjectAssyNumber + '_' +ProjectName + '-' + ProjectRevision + '.PDF'

または

=VariantName + '_' + OutputName + '.PDF'

PDF ファイルの拡張子は手動で定義しない場合、ファイルを生成中に自動で追加されることに注意してください。 

Expression ベースの出力名とフォルダ名を指定

Expression ベースの出力名は、PDF やフォルダ構造形式で出力する時の出力ジョブ ファイルで定義します。

Outjob 内にある Output の要素は、Output の名称やバリアント名のような出力名に使用できます。下図は、どの要素に使用できるかを示します。詳細については、以降の Supported Special Strings の表を参照してください。 

expression ベースの出力名は、Output の要素(1-OutputName、2-DataSource、3-VariantName)に使用できます。Change リンクをクリックして出力名を定義。 

Expression ベースの出力名は、選択した出力の Settings ダイアログで指定します。これを設定するには、 Output Container Change  リンクをクリックします。出力とフォルダ名は、以下、下図のように働くことに注意してください Note that in the following image the output and folder naming works as follows:

  • 出力は、Output と言う手動で設定した名称のフォルダに保存されます。 
  • 含めるフォルダ (出力コンテナに割り当てられた Job からの出力フォルダ)は、出力を生成するために使用されている Variant から名称が付けられます。この例では、Model.4G。 
  • 出力フォルダ(個々の出力フォルダ)は、設計者が定義した各 Job の Name から名称が付けられます。 
  • 個々の出力 は、ProjectNameVariantNameVariant Parameter の値を使用して名称が付けられます。この例では、VarRevNo と言う名称の Variant Parameter。 

Expression ベースの名称は、Separate PDF ファイル、または Collated PDF ファイルを生成する時に定義できます。 

 

Expression ベースの名称は、ガーバーファイルのようなフォルダ構造形式の出力にも定義できます。 

連結ルール

ユーザ定義の出力名は、要素を連結して構築されます。連結するプロセスは以下のルールに従います:

要素機能応答
= (equals)その文字を表現するための expression を示します。 =ProjectNameAltium Designer のサンプルプロジェクト DB31.PrjPcb と言う名称の場合、DB31
+ (plus)出力名の要素を連結するために使用します。=ProjectName + '-' + ProjectRevision + '.PDF'Altium Designer のサンプルプロジェクト DB31.PrjPcb と言う名称の場合、DB31-07.PDF 
' ' (single quotes)出力名内で固定した文字を含めるために使用します。以下のリストにある文字はサポートしていません。 ='AcmeEngineering' + '_' + ProjectName + '.PDF'Altium Designer のサンプルプロジェクト DB31.PrjPcb と言う名称の場合、AcmeEngineering_DB31.PDF

サポートしていない文字と Syntax エラー

以下の文字は、ユーザ定義の出力名としてサポートしていません:

< > : " / \ | ? *

expression の syntax エラーがある例えば、=ProjectName+'.PDF' の代わりに =ProjectName+.PDF' のような引用文を使用した)場合、これは #NAME となります。これが表示された場合、誤った引用文、または無効、入力ミスによるスペシャルストリングが無いか確認してください。 

サポートされたパラメータ

ユーザ定義の Project レベル パラメータや variant パラメータをサポートします。Document パラメータは将来的にサポートする予定です。Project パラメータは、Options for Project ダイアログ (Project » Project Options) の Parameters タブで定義します。Variant パラメータは、Variant Management ダイアログ (Project » Variants) の各バリアントに定義できます。  

パラメータ名にはスペースを含めることはできません。例えば、PartNumber と言うパラメータを使用できますが、Part Number と言うパラメータは使用できません。 

サポートされたスペシャルストリング

スペシャルストリングは、表現された文字を定義するために Altium Designer で使用された用語です。ほとんどのこれらの文字は、=SpecialStringName の値(例えば、=CurrentDate)を設定したテキストを配置して画面上で表現できます。それらは、常に出力生成中、表現されます。  

出力ファイル名に使用できる現在、サポートされたスペシャルストリングは以下です:

スペシャルストリング応答
CurrentDateISO 8601 フォーマット yyyy-mm-dd で Operating System から取得された現在の日付。例: 2013-01-25。
CurrentTimeフォーマット hh_mm  で Operating System から取得された現在の時間。例14_55
DataSource出力ジョブ ファイルで出力に使用したデータソース。
OutputName出力ジョブ ファイルでユーザが定義した出力の名称。出力ファイル名の設定で、Separate File for Each Output オプションを選択した時のみの機能です。
ProjectName拡張子を除くプロジェクトの名称を表示。
VariantNameVariant Management ダイアログでプロジェクトに定義した実装バリアントの名称。使用した値は、出力ジョブで選択したバリアントに依存します。
ProjectParameterName<ProjectParameterName> と言う名称のプロジェクトパラメータの値。
VariantParameterName<VariantParameterName> と言う名称の Variant パラメータの値。
  

Collated 出力ファイルの命名 

collated 出力ファイルでは、特定の出力へ制限されないスペシャルストリングのみ使用できます。例えば、出力ジョブ ファイルで特定の出力へそれを適用する時、OutputName は collated 出力ファイルに使用できません。VariantName と DataSource も使用できません。collated 出力ファイルでこれらのスペシャルストリングを使用した場合、ファイル名として使用されている文字になります。 

expression が解析に失敗した場合、出力ジョブ ファイルを保存し、閉じてから再度、開き直し、expression 解析エンジンをリフレッシュします。

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