領域内のビアスティッチング

Altium Designer の PCB では、スティッチングビア(これらは、別の層にある同じネットの銅箔を接続するためのビアで、効果的にそれらの銅箔領域を スティッチング します)を配置できます。

スティッチングビアの機能は、Add Stitching to Net ダイアログで定義した設定に従って、ビアを解析し自動で配置します。Altium Designer 14 でこの機能は強化され、ユーザ定義の領域にビアスティッチングパターンを配置できます。

ビアスティッチング領域を定義

ビアスティッチングは、Tools » Via Stitching » Add Stitching to Net コマンドから実行します。このコマンドを実行すると、下図のように Add Stitching to Net ダイアログが表示されます。

ユーザ定義の領域へスティッチングビアを配置するには、Constrain Area オプションを有効にします。

ビアスティッチングを特定の領域へ配置するには、Constrain Area チェックボックスを有効にします。このオプションを有効にするとすぐにダイアログは閉じ、カーソルは十字に変わります(領域を定義できる状態になり、ステータスバーに Select the first point of the area と表示されます)。

ビアスティッチング領域を定義するプロセスは、リジョン、またはポリゴンを定義する方法と同じです:

  • クリックして一連の頂点(コーナー)を定義します。
  • 右クリックして配置モードを解除し、領域が定義されます。

配置中、いくつかのコーナーモードを利用できます:

  • コーナーモードを切り換えるには、Shift+Spacebar を押します。
  • コーナー方向を切り換えるには、Spacebar を押します。
  • 1 つ目、または 2 つ目のセグメントで配置を確定するか切り換えるには、ショートカット 1 を押します。

コーナーをモードを切り換えるには Shift+Spacebar、コーナー方向を切り換えるには Spacebar、1 つ目、または 2 つ目のセグメントを切り換えるには 1 を押します。

領域を定義したら、Add Stitching to Net ダイアログが表示されます(更に設定できる状態になります)。OK をクリックして完了します。それから、Altium Designer は領域を解析し、ビアを配置します。

ユーザ定義のビアスティッチング領域を修正

ビアスティッチングの各領域内のビアは、Union へ集められます(Altium Designer がグループとして認識するオブジェクトの集まり)。必要な場合、その領域を移動、またはサイズ変更できます。

Via Stitch 領域を扱うには以下を行います:

  • ビアの union をセレクトするには、ビアをクリックします。
  • 領域を移動するには - 領域内にカーソルを置き、移動カーソル が表示されている時、クリックしたまま新しい位置へ領域を移動します。
  • 端を移動して領域のサイズを変更するには - 端にカーソルを置き、移動端カーソル  が表示されている時、クリックしたまま新しい位置へ端をずらします。
  • 頂点を移動して領域のサイズを変更するには - 端にカーソルを置き、移動頂点カーソル が表示されている時、クリックしたまま新しい位置へ頂点をずらします。
  • マウスボタンを解放した後、Re-generate via stitching? するか促されます。新しい場所/形状でビアスティッチングを更新するには Yes をクリックします。

ビアスティッチングの領域は、マウスを置く位置によって移動、またはサイズ変更できます。

注意

  • スティッチングが完了したら、Polygon Connect Style デザインルールで relief 接続形状を指定している場合、ポリゴンを再構築する必要があります。
  • 各スティッチングビアは union へ追加されます。それらは、Tools » Via Stitching » Remove Via Stitching Group コマンドを実行してからグループのビアをクリックし削除できます。

 

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