CadSoft EAGLE インポーター

全ての設計作業は、Altium Designer で行うとは限りません。Altium Designer を初めて使用する場合、他のファイルフォーマット(Altium の旧バージョンのデザイン、またはその他の EDA ベンダツール)のデザインを持っているかもしれません。Altium Designer の既存ユーザでも、Altium Designer 以外で作成したデザインを扱う時があるかもしれません。他のフォーマットや他のツールのデザインファイルでの作業をサポートするため、Altium Designer 14.0 では CadSoft® EAGLE™ (Easily Applicable Graphical Layout Editor) デザインファイルやライブラリ(*.sch, *.brd, *.lbr) のインポーターを導入しました。

Altium Designer の EAGLE インポーターは、EAGLE version 6.4.0(または、それ以降) で保存された EAGLE デザインファイルをインポートできます。これらは、XML-フォーマット(EAGLE バイナリ-フォーマット デザインファイルは、EAGLE インポーターを使用して直接、インポートできません。)です。これらより古いバージョンのバイナリデザインファイルは、Altium Designer へインポートする前に、EAGLE ソフトウェアからこの後の(XML)フォーマットで保存する必要があります。

EAGLE インポーターのインストール

EAGLE インポーターは、Altium Designer の初期インストール時に他のインポーターやエクスポーターと一緒にインストールできます。Altium Designer InstallerSelect Design Functionality ページで Importers\ExportersEAGLE オプションを有効にします。

インストールするために Importers\Exporters 領域で選択された EAGLE インポーター。

Altium Designer の初期インストール中、インポーターやエクスポーターをインストールしなくても、後からいつでも変更できます。これを行う方法に関する詳細については、Changing Installed Core Functionality after Installation をご覧ください。

EAGLE インポーターのアクセスと実行

インポートは、Import Wizard (File » Import Wizard) を使用して行います。 EAGLE Projects and Designs の項目を選択して、EAGLE Import Wizard を表示します。そして、Next をクリックします。

Altium Designer の Import Wizard から EAGLE Import Wizard を表示。

EAGLE Import Wizard は、以下のステップを通して案内します:

  • EAGLE design archives (BRD と/または SCH) を指定。
  • EAGLE library files (LBR) を指定。
  • 全般的なログレポートオプションを設定。
  • 回路図デザインやライブラリのインポートに関連したオプションを設定。

EAGLE デザインのパワーポートがフォーマット P+? を使用して名称が付けられている場合、標準のポート(PORT?;P+? に設定した Port designators を含む)を認識させるためにデフォルト設定を適用すると、パワーポートは標準のポートとして間違って変換されます(回路でショートします)。この場合、Port designators 設定を PORT? へ変更します。

インポートする EAGLE デザインファイルと/またはライブラリや、その他のオプションを指定。

生成する Altium Designer のプロジェクトやそれに関連したドキュメントを保存する場所は、出力ディレクトリを指定してコントロールできます。

デフォルトで、出力ディレクトリはオリジナルのソース EAGLE デザイン/ライブラリファイルが保存されている場所になります。

提案した出力構造が表示されるので、出力内容を確認できます。全てが必要な場合、Next をクリックしてインポートを続行します。何か変更する必要がある場合、Back ボタンをクリックします。インポートを中止したい場合、Cancel をクリックします。

インポートプロセスを続行する前に、出力ディレクトリや提案した構造を確認。

インポートの結果は Projects パネルで確認でき、以下のようになります:

  • Altium Designer PCB Project (*.PrjPcb) は、EAGLE .sch, .pcb.lbr ごとに作成されます。
  • EAGLE schematic design archive (*.sch) は、Altium Designer Schematic document (*.SchDoc) へインポートされます。
  • EAGLE PCB design archive (*.pcb) は、Altium Designer PCB document (*.PcbDoc) へインポートされます。
  • EAGLE library (*.lbr) は、Altium Designer Schematic (*.SchLib) や PCB (*.PcbLib) ライブラリドキュメントとしてインポートされます。また、integrated Library (*.IntLib) はこれらのソースライブラリに基づいてコンパイルされます。
  • ログファイル (*.log) は、インポートしたファイルごとに生成されます。それには、オリジナルEAGLE ファイルに関する解析結果、エラーやワーニングが表示されます。

EAGLE .pcb と .sch デザインファイルをインポートした後の Altium Designer の PCB プロジェクト(開いた回路図とPCBドキュメントを含む)。
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