ライブの Drill Table

Printed Circuit Board の製造に必要な標準の要素は、drill drawing table です。これは、drill table、または drill drawing legend とも言います。drill table には、ボードで使用した各ドリルの穴サイズや数がリスト表示されます。各ドリルサイズはシンボル、文字、穴サイズで表現できます。drill drawing を生成すると、各ドリルの個所に下図のようなシンボルが表示されます。Live Drill Drawing table はリアルタイムで更新されます(パッドやビアのような穴を含むオブジェクトを PCB デザインに配置したり、PCB デザインから削除する時)。

Live Drill Table (Altium Designer 13.2) を導入する前は、drill table はボードに .LEGEND のスペシャルストリングを配置することでデザインに含め、それから出力ドキュメントに drill table を構築しました。この方法では出力情報を作成しますが、設計者は出力ファイルを生成する前にドリルの情報を確認できませんでした。まだ、.LEGEND のスペシャルストリングをサポートしていますが、上位の Live Drill Drawing table の機能をお使い頂くことをお薦めします。

 

出力生成時に Drill Drawing Layer に作成された Live Drill Table の例

Live Drill Table の配置と編集

Dialog page: Drill Table

Drill Table を配置するには、PCB Editor メニューから Place » Drill Table を 選択します。Drill Table オブジェクトがカーソルに表示されるので、ワークスペースの配置したい個所でクリックします。Drill Table に穴のリストが自動で生成されます。パッド、またはビアのような穴を含むオブジェクトを PCB から追加、削除すると、そのリストは更新されます。

 

Live Drill Drawing table は、現在、どのレイヤがアクティブか関係無く、常に Drill Drawing レイヤに配置されます

Drill Table の table を編集するには、Drill Table をダブルクリックして Drill Table ダイアログを開きます

 Drill Table ダイアログで Drill Table を設定。column を修正するには、表の下のボタンを使用するか、または column 上で右クリックし編集オプションを使用します。

Drill Table 設定

上図のように、Drill Table の上部の領域にはデザインで使用した様々なドリルサイズが表示されます。デフォルトでドリルサイズごとにソートされます。全ての穴(丸、長、角穴を含む)はその Table に含まれます。長穴には、Physical path length(長穴の端から端までの距離)、Rout path length(ツールが移動する時のセンターからの距離)があります。 

ソート順

Drill Table をソートするには、その column のヘッダをクリックします。小さい三角マークが表示され、現在のソート方向を示します(ソート方向を逆にするには 2 回クリックします)。複数のソートをサポートし、2 番目(または、3 番目)の column で Shift キーを押しながらクリックしサブソートできます。下図は、以下でソートした table です:

  1. Plated (スルーホールとノンスルーホールを分割)
  2. Hole Type  (丸、角、長穴の順)
  3. Finished Hole Size (サイズ順)

shift を押しながら column ヘッダをクリック(他の column でサブソート)して drill table をソート

Table のカスタマイズ

Drill Table は、以下についてカスタマイズできます:

  • column 順を変更 - column header をクリックしてからドラッグして、column の順番を変更できます。
  • column ヘッダを変更 - column を選択してから Change Header ボタンをクリック、または column を右クリックしメニューから Change Column Header を選択します。
  • column を非表示 - column を選択してから Remove Column ボタンをクリック、または右クリックしメニューから Remove Column を選択します。
  • column を表示 - Add Column ボタンをクリックしてから必要な column を選択、または右クリックし Add Column メニューを選択します。
  • Custom column を追加 - Add Column ボタンをクリックしてから Custom column を選択、または右クリックして Add Column » Custom Column メニューを選択します。Custom column のヘッダと値はユーザが定義できます。
  • Text Alignment - 右クリックし、Text Alignment サブメニューから alignment オプションを選択します。alignment オプションは、Drill Table ダイアログではなく、配置した Drill Table に使用することに注意してください。
  • Set Column Width - 右クリックし、Set Column Width サブメニューの Autosize、または Manual オプションを選択します。manual 設定は、全ての column に適用されることに注意してください。

レイヤペアのプレビュー

Live Drill Table は、ドリルのレイヤペアがある複数レイヤのボードをサポートします。設計プロセス中、設計者が使用できる Live Drill Table の table には Layer pairs to preview オプションが含まれています。選択したレイヤペアのドリル穴のみを表示するにはこれを設定します。Layer pairs to preview オプションは、出力生成中、table にどのドリルのレイヤペアを含めるかコントロールするためには使用しないことに注意してください。それは、出力設定での Layer Properties ダイアログの Drill Layers 設定で定義されます。そして、1 つの table をデザインに配置できることを意味し、レイヤペアの drill drawing 出力を生成中、table にはそのレイヤペアデータが含まれるだけです。

ドリルテーブルに関する詳細については、Drill Table ページを参照してください。

ドリルシンボルの設定

Dialog page: Drill Symbols

ドリルシンボルは、Drill Symbols ダイアログ(Drill Table ダイアログの下部にあるConfigure Drill Symbols ボタンをクリックします)で穴サイズに対して割り当てられます。最初のシンボルの割り当ては、自動で行われます。これは、必要に応じて、後から変更できます。

各シンボルは、設定した grouping オプション(Grouping ボタンをクリックして、使用したい grouping オプションを選択します)に基づいて穴サイズへマップされます。穴オブジェクトは、同じシンボルを使用するように割り当てられている場合、grouping 欄で同じ値を共有する必要があります。例えば、同じ穴サイズのパッドとビアは同じシンボルになりますが、Via/Pad オプションが Grouping リストで有効な場合(Via/Pad 欄を表示)、それらは別々に表示され、異なるシンボルが割り当てられます。

 

Symbol Size では、Drill Drawing レイヤに表示するシンボルサイズを設定します。入力した値は、全てのシンボルに適用されます。ドリルシンボルの設定に関する詳細については、Drill Symbols ダイアログページを参照してください。

ドリルテーブルのサイズ変更

ドリルテーブルのサイズは、異なる穴サイズの数(行)、定義した欄の数、Text Height で指定したサイズに基づいて自動で設定されます。テーブルのサイズを変更するには、クリックして選択し、頂点をクリックしてドラッグします。Confirm ダイアログが表示されます(テーブルがロックされていると表示されます)。Yes をクリックしテーブルのサイズを変更します。

レイヤペアを切り換えてプレビュー

基板にレイヤペアが含まれている時、表示するレイヤペアは、Drill Table ダイアログの Layer pair to preview オプションでコントールできます。

選択したレイヤペアは、以下の方法で切り換えできます:

  • PCB エディタでの右クリックメニュー, 下図のように、ドリルテーブル上で 右クリック し、Drill Table サブメニューでレイヤペアを選択します。


ドリルテーブル上で右クリックし、他のレイヤペアを表示。

  • 下図のように、ワークスペースの下部にあるレイヤタブからレイヤペアを選択します。

デフォルトの Drill Table の設定

column の順番、フォントサイズ、表示単位のような Drill Table の設定は、デフォルトの設定で事前に構成できます。これは、Preferences ダイアログの PCB Editor - Defaults ページで行います。Primitive Type リスト内の Drill Table をダブルクリックし、Drill Table ダイアログを開きます。

必要に応じて、設定を編集します。column 設定を編集するには、column ヘッダを右クリックしメニューを表示します。PCB Editor - Defaults ページ内にある Permanent チェックボックスの状態に注意してください。このオプションが無効な場合、オブジェクトを配置する前に(オブジェクトがカーソルにある状態)Tab キーを押して、オブジェクトを配置する時のデフォルト設定を変更できます。

 

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