スマート PDF

スマート PDF では、選択したドキュメント、または回路図、PCB、部品表を含むプロジェクト全体の資料として、1 つの PDF を生成します。PDF bookmark には、デザインの各ネットやコンポーネントに関する情報が作成されます。
PDF をシングルクリックで生成できるようにするには、スマート PDF 設定を OutJob ファイルへ保存します。

スマート PDF の設定

ウィザードは、メニューから File » Smart PDF を選択して起動します。

Smart PDF ウィザードのページに従って、PDF フォーマットでデザインを出力します。
Next をクリックして、ウィザードの次の画面をを表示します。
ウィザードのどれかのページで Finish をクリックし、以前に入力した設定で PDF を作成します。Output File Name 以外の設定は、記憶されています。

エクスポート先の選択

ウィザードの 2 番目のページでは、エクスポートするものと保存する場所を指定できます。Current Project、または Current Document のいずれかを選択します。current project を選択した場合、ウィザードの次のページで、プロジェクト内の選択したドキュメント、または全てのドキュメントをエクスポートするオプションが表示されます。 
また、PDF の名称や、保存する場所を指定するパスを含む Output File Name を指定します。

ウィザードの前の画面を表示するには、Back をクリックします。
ウィザードの次の画面を表示するには、Next をクリックします。

プロジェクトファイルの選択

Current Project を選択した場合、ウィザードの次のページで、どの回路図と/または PCB ドキュメントを PDF に含めるか定義できます。標準の複数選択機能(Ctrl + クリック, Shift + クリック)を使用して、必要なファイルを選択します。あるいは、右クリックメニューから利用できる選択オプションを使用します。
Current Document を選択した場合、ウィザードのこのページは表示されません。Bill of Materials ページが表示されます。

ウィザードの前の画面を表示するには、Back をクリックします。
ウィザードの次の画面を表示するには、Next をクリックします。

Bill of Materials のエクスポート

PDF に Bill of Materials (BOM) を含めることができます。必要な場合、Assembly Variant やテンプレートを選択します。

ウィザードの前の画面を表示するには、Back をクリックします。
ウィザードの次の画面を表示するには、Next をクリックします。

21. PCB プリントアウト設定

PCB ドキュメントをエクスポートする場合、ウィザードで PCB Printout Settings ページが表示されます。レイヤの PreferencesProperties を設定するには、そのレイヤを右クリックします。また、印刷する領域(シート全体、または特定の領域のどちらか)を指定します。

ウィザードの前の画面を表示するには、Back をクリックします。
ウィザードの次の画面を表示するには、Next をクリックします。

追加の PDF 設定

Smart PDF ウィザードでは、様々な追加のエクスポート オプションを利用できます:

  • Zoom - コンポーネントやネットを閲覧する時、ズームレベルをコントロールするためのスライダーバー。
  • Additional Bookmark options - ネット情報を PDF で生成するか、しないかコントロールできます。このオプションを有効にした場合、ピン、ネットラベル、ポートを bookmarkで生成するか、しないか選択できます。
  • No ERC Markers - 回路図シートをエクスポートする時、No ERC ディレクティブ マーカーを含めるかコントロール。
  • Parameter Set s - 回路図シートをエクスポートする時、パラメータ セット オブジェクトを含めるかコントロール。
  • Probes - 回路図シートをエクスポートする時、プローブ オブジェクトを含めるかコントロール。
  • Schematic Color Mode --回路図シートをエクスポートする時、使用する色の種類を指定できます。カラー、グレースケール、モノクロから選択します。
  • PCB Color Mode --PCB プリントアウトをエクスポートする時、使用する色の種類を指定できます。カラー、グレースケール、モノクロから選択します。

ウィザードの前の画面を表示するには、Back をクリックします。
ウィザードの次の画面を表示するには、Next をクリックします。

構成設定

PCB プリントや、展開された回路図の物理的なシート(コンパイル済みドキュメント)で、物理的なデジグネータを含めるには、Use Physical Structure にチェックを入れます。例えば、マルチチャンネル デザインに関してこの設定にチェックを入れた場合、PDF に、チャンネルごとの回路図シートが作成されます。
Use Physical Structure にチェックを入れたら、追加オプションを利用できます。Assembly Variant や、展開した物理的な名称(デジグネータ、ネットラベル、ポート、シートエントリ、シート番号パラメータ、ドキュメント番号パラメータ)を表示するかどうか指定できます。

ウィザードの前の画面を表示するには、Back をクリックします。
ウィザードの次の画面を表示するには、Next をクリックします。

コンパイル済みドキュメントや、物理的な名称の展開(コンパイルして展開した名称)の詳細情報については、Schematic Editor, Panel and Object References を参照してください。

最終ステップ

PDF を生成する前に設定できる、最終的なオプションがあります:

  • Open PDF file after export - エクスポート後、生成した PDF を開くには、この設定を有効にします。
  • Save Settings to Output Job document - ウィザードの設定を出力ジョブ ドキュメントへ保存するには、この設定を有効にします。これにより、Smart PDF Wizard のステップを再度、実行しなくても同じ出力内容でエクスポートできます。
  • File Name of Output Job Document - ファイルパスを含む出力ジョブ ドキュメントのファイル名を指定します。既存の出力ジョブ ドキュメントを上書き、または新しい出力ジョブ ドキュメントを作成できます。
  • Open Output Job file after export - PDF をエクスポートした後、出力ジョブ ファイルを開くにはこの設定を有効にします。

ウィザードの前の画面を表示するには、Back をクリックします。
Finish をクリックして、PDF ファイルのエクスポート、生成を完了します。

出力ジョブ エディタ - 導入

スマート PDF 設定は、出力ジョブ ドキュメントへ保存できます。設定内容を変更する場合は、*.OutJob ファイルをアクティブにし出力ジョブ エディタ内で行います。回路図やPCB プリントの他に、レポート、ネットリスト、製造出力、OpenBus、その他の資料の出力を作成できます。
出力ジョブ エディタは柔軟で、出力媒体(例えば、印刷、PDF、様々な出力の組み合わせによるファイル生成)を設定できます。保存したら、プロジェクトファイルを更新し、シングルクリックで資料を再作成できます。

生成された PDF の閲覧
生成された PDF では、ドキュメントタイプ(Schematic、PCB、BOM)に従ってドキュメントが分類されます。回路図の場合、bookmark は設定した内容に従って表示され、ドキュメント、コンポーネント、ネットを閲覧できます。
ソース回路図が階層の場合、その階層が PDF の bookmark に反映されます。エクスポートプロセスで Use Physical Structure オプションを有効にした場合、生成された PDF ドキュメントにはマルチチャンネル デザインの各チャンネルに関するシートが含まれます。
部品表の場合、bookmark はコンポーネントを閲覧できるように表示されます。PCB ドキュメントの場合、bookmark にはエクスポートしたプリントアウトが表示されます。


ピン、ネットラベル、ポートに関するネット情報を生成するために Additional Bookmark 設定を有効にした場合、回路図、または PCB(ピンのみ)を閲覧する時、それらの情報を確認できます。

bookmark をクリックすると、そのオブジェクトがある領域がズーム表示されます。ズームレベルは、Smart PDF ウィザードのズームコントロール スライダーバー設定で決めます。オブジェクトは、PDF Viewer のメインディスプレイ ウィンドウ内の中央に表示されます。コンポーネント、ピン、ポート、ネットラベルを閲覧する時、容易に参照できるようハイライトされます。

ネット情報を生成するオプションを有効にしなかった場合、PDF でコンポーネント情報しか利用できないことに注意してください。

注意

  • スマート PDF コマンドを使用して PDF フォーマットでエクスポートできるドキュメントは、回路図、PCB、部品表のみです。
  • 出力に関する設定は、生成された OutJob ドキュメントから再設定できます。例えば、部品表は様々なテンプレートを使用するために再設定して、Publish to PDF 機能で再配布できます。
  • ウィザード内で定義したエクスポート オプションは、デザインプロジェクトと共に保存されます。
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