Subversion 1.8 の対応

Altium Designer 14.2 では内蔵の SVN client をアップグレードし、SVN 1.8 に対応しました。また、TortoiseSVN のような外部の SVN client を使用する場合、外部の client を最新バージョンへアップグレードすることを推奨します。

 

これらの注意点は、Apache Subversion サイトや Tortoise SVN サイトから入手した情報で、読者のためにここに記載しました。

互換性

古い SVN clients や server は、1.8 servers や client と相互に働きます。しかし、client と server が最新バージョンでない限り、1.8 のいくつかの新しい機能は利用できません。また、client が新しく server が古い場合、新しい機能が働く場合がありますが、効率的には実行されません。

リポジトリを dump して再読み込みする必要はありません。Subversion 1.8 server は、以前のバージョンで作成したリポジトリへ読み書きできます。既存のサーバをアップグレードするには、古いサーバのトップ階層に最新のライブラリとバイナリーをインストールしてください。以下の項目で記述したように、リポジトリを書き込むための改善点があることに注意してください。

リポジトリの変更

svnadmin create が作成したデフォルトのリポジトリ フォーマットは、FSFS version 6(Subversion 1.7、またはそれ以前のバージョンで利用できません )です。古いリポジトリ フォーマットは、Subversion 1.8で対応していますが、revprop packing (revision ファイルや revision property ファイルの packing)には対応していません。FSFS リポジトリを Subversion 1.6 や 1.7 と互換性を持たせるには、--compatible-version 1.6 パラメータを使用してください。

既存のリポジトリをアップグレードするために svnadmin upgrade を使用できます。しかし、最新のリポジトリサイズを縮小するために、新しいリポジトリを作成しその設定を調整してから、その内容をdump/読み込み、または svnsync を実行することを推奨します。

ローカルの Client の互換性

Subversion の作業コピーは、様々な client(例えば、Altium Designer に含まれた TortoiseSVN、AnkhSVN や svn コマンドライン)を使用して利用します。作業コピーフォーマットはこのバージョンで変更したため、1.8 client は、それを更新しないで初期の作業コピーを利用できません。Pre-1.8 client は、1.8 の作業コピーを利用できず、ダウングレード オプションはありません。

1.8 作業コピーへの移行は、1 方向の操作のみであることに注意してください。同じ作業コピーで複数の client を使用する必要がある場合、作業コピーをアップグレードする前に clientを更新できることを確認してください。

作業コピーのアップグレード

Subversion 1.8 では、変更を作業コピーフォーマットへ反映します。以前のバージョンの Subversion (1.6 やそれ以前のバージョン) では、書き込み操作が実行された時、Subversion は自動で作業コピーを新しいフォーマットへアップグレードします。しかし、Subversion 1.8 では、作業コピーで読み込み、書き込み操作の両方をアップグレードする必要があります。アップグレードは手動によります。

既存の作業コピーで Subversion 1.8 を使用する前に、ユーザは svn upgrade コマンドを実行して、作業コピーメタデータを新しいフォーマットへアップグレードする必要があります。このコマンドは、少し時間がかかりますが、ユーザにとって、新しい作業コピーを容易にチェックアウトする練習になるかもしれません。

Subversion 1.8 では、Subversion 1.6 や Subversion 1.7 で作成した作業コピーのみアップグレードできます。

注意: Subversion 1.8 では、svn cleanup が実行される(1.6 client で)前に、1.6 client が拒否した作業コピーをアップグレードできません。言い換えると、1.8 へアップグレードする前に、cleanup が必要な 1.6 の作業コピー上で、1.6 client を使用して svn cleanup を実行する必要があります。同様に、Subversion 1.8 は破損した 1.6 の作業コピーをアップグレードできません。予測しない問題は、.svn ディレクトリ内でメタデータが欠落、または破損している場合に起こります。このような 1.6 の作業コピーに対する危害は、永久的に起こりえます。そして、アップグレードする前に svn cleanup を実行しても修正できません。

作業コピーがクリーンにアップグレードしない場合、新しい作業コピーをチェックアウトしてください。

参照

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