自動のネックダウン
Width Constraint デザインルールでルームをスコープに設定していて、ルーム内に配線する時、またはルーム内から配線を引き出す時、配線を自動で neck するように設定できます。以下の動画は、ルーム内にある BGA から配線を引き出したり、BGA へ配線する状態を示します。
ルームベースの配線ルールを定義
ルームベースの配線ルールでは、最初に placement room を定義しておく必要があります。placement room はデザインルールです。そのルールを作成し、デザインルールダイアログからルームを定義できますが、逆の手順の方がより効率的です。インタラクティブにルームを作成しデザインルールを作成できます。
Room ルールの作成
Design » Rooms サブメニューには、ルームを定義するコマンドがあります。
選択したコンポーネントに対してルームを作成すると、以下のようになります:
- 選択したコンポーネントの Component Class が作成されます。クラス (Design » Classes) を確認し、必要に応じて Component Class Name を更新します。
- Placement Room Definition デザインルールが作成されます。このルールのスコープは、ステップ 1 で作成した Component Class が設定されます。Component Class 名を変更した場合、ルールスコープ (Full Query) を更新する必要があります。
- Placement Room Definition デザインルールの名称は、自動で設定されます。必要に応じて、名称を更新しその名称を記録しておいてください。その Name が、他のデザインルールでルームを参照するためです。
- 必要に応じて、ルームのサイズを変更します。これを行うには、ルームをクリックしてから頂点をクリックし、そのまま移動します。頂点をクリックした後、移動し、Shift を押しながら移動すると左右対称にサイズを変更できます。
ルームを定義してあれば、ルームに関する routing width ルールを定義できます。下図は、Routing Width ルール(配線が Room_BGA と言う名称のルームへ到達した時、配線幅を 0.075mm にするスコープを設定)の例を示します。Altium Designer 14.3 では、インタラクティブ配線エンジンが改善され、自動で現在のトラックセグメントを終了し、ルームの境界で新しいセグメントが作成されます。