PCB での 1 つのオブジェクトのセレクト
Altium Designer 14.3 では、PCB デザインドキュメント内で 1 つのオブジェクトをセレクトする方法を改善しました。以下の方法が可能です:
- セレクションポップアップ画面を利用しないで、重なっているオブジェクトを切り換えます。
- 重なっているオブジェクトかどうかに関係無く、最初にセレクトしたオブジェクトから更に高度なオブジェクトのセレクト(論理階層に関して)を切り換えます。
PCB Filter パネルや、様々なメニューベースのセレクション機能と並んで 1 つのセレクション機能が拡張され、編集したいオブジェクトを素早くセレクトできます。
重なっているオブジェクトのセレクション
以前のバージョンの Altium Designer では、重なっているオブジェクト(一般的に別のレイヤにある)をセレクトしようとすると、ポップアップ画面(そこから、目的のオブジェクトを素早くセレクトできました)が表示されました。Altium Designer 14.3 から、このポップアップ セレクションガイドを使用するかどうか選択できます。同じ位置に配置されているオブジェクトをセレクトした時、このポップアップガイドを使用するには、Preferences ダイアログの PCB Editor - General ページで Display popup selection dialog オプションを有効にします。
Display popup selection dialog オプションを無効にした場合、同じ位置に配置されているオブジェクトのセレクションは、Tab キー(または、同じ位置で連続的に左クリック)を使用して以下の順番で切り換えできます:
- Pad
- Via
- Track/Arc
- Component
- Polygon
- Region/Fill
- Text
デザインでオブジェクトをセレクトした後、論理階層に基づいたより高度なオブジェクトのセレクト(または、更にオブジェクトをセレクトしセレクションを拡張)を切り換えできます。これを行う方法は、最初のオブジェクトが重なっているオブジェクトの一部かどうかに依存します:
デザインでセレクトした最初のオブジェクトが重なっているオブジェクトでない時、Tab キーを使用するか、または S, X キーを連続で押します。
デザインでセレクトした最初のオブジェクトが重なっているオブジェクトである時、S, X キーを連続して使用します。Tab キー(同じ位置に配置されているオブジェクトを単に切り換えるだけです)を使用しないでください。
以下の論理的セレクションの切り換えに対応しています:
- トラックセグメント ---> 接続されている(接触している)現在のレイヤの全てのトラックセグメント ---> 更に接続されている全てのピンやビア ---> そのネットに関連した全ての電気的なオブジェクト
- 接続されているパッド ---> 親コンポーネント ---> 最初にセレクトしたパッドに接続されている現在のレイヤの全てのネットオブジェクト ---> 更に接続されている他のレイヤの全てのネットオブジェクト
- 未接続のパッド ---> 親コンポーネント
- ビア ---> そのネットに関連した全ての電気的なオブジェクト
- コンポーネント ---> そのネットに関連した全ての電気的なオブジェクト
- 銅箔 ---> そのネットに関連した全ての電気的なオブジェクト
- フリーパッド/ビア ---> 接続されているトラックセグメント ---> そのネットに関連した全ての電気的なオブジェクト