PCB ドキュメントで OLE オブジェクトを対応

Altium Designer 15 では、OLE オブジェクトを直接、PCB ドキュメントへ配置、またはペーストする機能を追加しました。

これは、PCB エディタに Object Linking and Embedding (OLE) テクノロジーを導入して実現できます(Windows OLE アプリケーションのデータを PCB デザインに埋め込むことができます)。ほとんどの場合、埋め込み PCB データはそれを作成したアプリケーションを使用して編集できます。

PCB ドキュメントに配置できる一般的なオブジェクトは、Excel ドキュメント、Word ドキュメント、OLE 画像アプリケーションのグラフィックオブジェクトになります。サポートしているファイルタイプは、CSVXLS フォーマットのスプレッドシート、DOCRTF word ドキュメント、8-bit BMPJPG 画像ファイルのような一般的なフォーマットです。

オブジェクトの配置

OLE オブジェクトを PCB へ配置/埋め込むには、Place » Object From File コマンドを選択し Choose File ダイアログでファイルを選択します。

Altium Designer のスマートペースト機能でも、OLE アプリケーションで選択したものを PCB ドキュメントへ OLE オブジェクトとしてコピー、ペースト (Edit » Paste) できます。テキストペースト オプション (Edit » Paste Text) は、必要に応じて、OLE オブジェクトからテキスト要素を取り出すために使用できます。これらは、テキストオブジェクトとして配置されます。


配置された OLE オブジェクト(画像、スプレッドシートのセル、word ドキュメントのテキスト)。

配置したら、埋め込みオブジェクトは、セレクトされているハンドルをドラッグしてサイズを変更できます。Word や Excel ドキュメントのようなテキストベースのオブジェクトに関して、埋め込みテキストは、新しい領域に合うように自動でサイズや幅が調整されます。

配置したオブジェクトの角度やレイヤは、オブジェクトのプロパティ ダイアログから設定できます(Rotation は度(反時計回り(CCW: Counter ClockWise))で定義し、Layer はドロップダウンから選択します)。


OLE Object プロパティ ダイアログ。Edit data ボタンに注意してください。

 

埋め込み OLE オブジェクトは、PCB InspectorPCB List パネルでも対応しています。

 

オブジェクトの編集

OLE アプリケーションでオブジェクトを編集するには、Edit data ボタンを使用します。ファイルを保存すると、その結果は埋め込み PCB オブジェクトへ反映されます。

 

ソースアプリケーション (Excel) で埋め込み OLE スプレッドシート オブジェクト (CSV, XLS, 等) を編集した時、セル内容は更新できますが、セル数の変更は Altium Designer 内の OLE オブジェクトへ移行されないことに注意してください。

OLE オブジェクトは、Tools » Convert » Explode OLE Object to Free Primitives コマンドを使用して、フリープリミティブ オブジェクトへも変換できます。これは、リジョンと/またはテキスト オブジェクトへ分解します。

OLE オブジェクトを編集しようとする時、それに相当する OLE アプリケーションが見つからない場合、フリープリミティブへの変換 オプションが適用されます。

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