Altium Infrastructure サーバのインストール

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Altium Infrastructure サーバは、Altium の Server Foundation プラットフォーム上で構築されたサーバベースのソフトウェア管理ソリューションです。ローカルネットワーク上にインストールした時、Altium ソフトウェアのオフラインの展開、ライセンス認証、更新を集中化してコントロールできます。Altium Infrastructure サーバは、Altium Infrastructure Server Setup ウィザードからインストールします。

このアーティクルでは、コンピュータ上に最初に Altium Infrastructure サーバをインストールする方法を説明します。既存のバージョンをアップグレードする場合は、Updating to a Later Version をご覧ください。

 

Altium Infrastructure サーバは、Windows 7、またはそれ以降の OS の PC でのみインストール、使用できます。Windows XP の PC ではインストールできません。また、basic バージョンの OS(Core、Home、Starter、Base)の PC にはインストールできません。システム要件については、System Requirements をご覧ください。また、プライベートライセンス サービスからライセンスを供給する時、Infrastructure サーバは、Altium Designer version 16.0 やそれ以降でのみ利用できます。

Altium Infrastructure サーバのインストーラーには、既存の Infrastructure サーバのバックアップを自動で作成する機能が含まれていますが、常に、更新前のバックアップをご自身で作成しておくことは良い方法です。これにより、予期しない技術的な問題が発生した場合、安全性が向上します(Backup and Restore をご覧ください)。更新する前に異なる PC で Altium Infrastructure サーバをテストすることをお薦めします。この点で、仮想 PC を使用することは効果的です。

インストール前の準備

Altium Infrastructure Server Setup ウィザードを表示するには、最初に実行ファイル – Altium Infrastructure Server <VersionNumber>.exe をダウンロードして実行する必要があります。この実行ファイルは、Altium web サイトの Downloads ページからダウンロードします。そして、ハードディスクに保存します。

 

ウィルス対策ソフトウェアの予期しない動作を防ぐため、Altium Infrastructure サーバのインストール中、このようなソフトウェアは無効にすることを推奨します。

設定ウィザードの実行

Altium Infrastructure Server <Version Number>.exe ファイルをダブルクリックします。Altium Infrastructure Server Setup ウィザードが表示されます。


Altium Infrastructure Server Setup ウィザードの初期画面。

インストールウィザードでは、ページを進めてまとめて情報を収集して、Infrastructure サーバを効果的にインストールできます。

Next をクリックして、続行します。以下の項目では、この後の様々なページの概要を説明します。

使用許諾契約

このページでは、Altium End-User License Agreement (EULA) が表示されます。


Altium の End-User License Agreement を読んで、承諾します。

EULA を読んで、I accept the agreement オプションを有効にします。そして、Next ボタンをクリックしインストールを続行します。

インストール先の選択

このページでは、Altium Infrastructure サーバのインストール先を指定できます。デフォルトのインストールパスは、\Program Files (x86)\Altium\Altium Infrastructure Server です。Altium Infrastructure サーバをインストールするには、少なくとも、444MB の空きディスク容量が必要です。

別のインストール先を指定するには、その欄へ直接、入力します。または、その欄の右にあるBrowse ボタンをクリックし、インストールフォルダを指定します。


Altium Infrastructure サーバのインストール先を決定。

インストール先を指定したら、Next をクリックして続行します。

Altium Infrastructure サーバデータ ディレクトリの選択

このページでは、データベースやレビジョンファイルの保存先を指定します。デフォルトのインストールパスは、以下です:

  • Database Folder\ProgramData\Altium\InfrastructureServerData
  • Revision Files Folder\ProgramData\Altium\InfrastructureServerData\Revisions

別の保存先を指定するには、その欄へ直接、入力します。または、その欄の右にある Browse ボタンをクリックし、保存先を指定します。


Infrastructure サーバデータの保存先を決定。

データの保存先を指定したら、Next をクリックして続行します。

Altium Infrastructure サーバの設定

このページでは、Altium Infrastructure サーバで使用するネットワーク接続のポート番号を指定します。デフォルトは以下です:

  • HTTP Port (デフォルト 9780)
  • HTTPS Port (デフォルト 9785)
  • Synchronization Service Port (デフォルト 9790)
  • LDAP Service Port (デフォルト 9791)

ポートを選択する時、他のアプリケーションで使用されているポート と衝突してはならないことに注意してください(ポートが現在、使用されている場合、インストーラーで通知されます)。


サーバ通信のためのポート番号を設定。

ポート番号を指定したら、Next をクリックして続行します。

インストールの準備完了

インストーラーには、インストールに必要な全ての情報が含まれています。何か変更する必要がある場合、Back ボタンをクリックします。インストールをキャンセルしたい場合、Cancel をクリックします。インストールを進めるには、Install をクリックします。"Ready to Install" ページから "Installing" ページに変わります。インストールが、続行します。完了したら、Finish をクリックし、ウィザードを終了します。

 

Altium Infrastructure サーバは、Microsoft Internet Information Services パッケージ (IIS) 上で実行します。これがPCにインストールされていない場合、インストールプロセスが開始した後、それをインストールするよう促されます。

 


Install をクリックして、インストールを開始します。インストールを完了したら、Finish をクリックします

最後のページでは、Infrastructure サーバへアクセスするため(設計ソフトウェアから Infrastructure サーバへサインインする時、またはブラウザベースのインターフェースからInfrastructure サーバへアクセスする時)のURL(HTTP と HTTPS)が表示されます。

Altium Infrastructure サーバが動作していることを確認

Altium Infrastructure サーバが動作していることを確認するには、Windows Internet Information Services (IIS) Manager パネル(Windows の Administrative Tools ウィンドウからアクセス)から行います。Altium Infrastructure に関する Application Pools の状態が Started になっていることを確認します。


Altium Infrastructure サーバに関するIIS application poolsが、インストール後、開始していることを確認。

 

インストールされている application pools を確認します。Altium Infrastructure Server pool は、ベースのプラットフォームで、そこへ他のサービスが接続されます。

コマンドラインからインストール

Altium Infrastructure サーバは、以下を使用してコマンドラインからもインストールできます:

  • BackupFile - Infrastructure サーバを最新バージョンへ更新する時のバックアップファイルのパス。ダブルクォート内でパスを指定します。例えば、"C:\AIS\Backups\InfrastructureServerBackup18102016.zip" です。
  • DatabaseName - データベースの名前(データベースのファイル名)。ダブルクォート内でパスを指定します。例えば、デフォルトインストールの場合、"C:\ProgramData\Altium\InfrastructureServerData\DXPServer.dat" です。
  • DataFolder - データベースフォルダの保存先。ダブルクォート内でパスを指定します。例えば、デフォルトインストールの場合、"C:\ProgramData\Altium\InfrastructureServerData" です。
  • DBPassword - データベースのログイン クレデンシャルのパスワード。例えば、MyPassword。
  • DBServer - Host:Port フォーマットのデータベースの場所。例えば、デフォルトの Firebird データベースをインストールした場合、localhost:3050 です。
  • DBUserName - データベースのログイン クレデンシャルのユーザ名。例えば、MyName。
  • IgnoreBackup - 新しいバージョンへ更新する時、現在の Infrastructure サーバのバックアップを作成しないようにするには、このパラメータを使用します。これは、何らかの原因でバックアップが失敗した時、役立ちます。
  • InstallFolder - Altium Infrastructure サーバをインストールする場所。ダブルクォート内でパスを指定します。例えば、デフォルトのインストールパスの場合、"C:\Program Files (x86)\Altium\Altium Infrastructure Server\" です。
  • Log - インストールログファイルの場所やファイル名を変更するには、このパラメータを使用します。ダブルクォート内でパスを指定します。省略した場合、デフォルトのインストール先が、使用されます(\Program Files (x86)\Altium\Altium Infrastructure Server\install.log)。
  • Port - 通信ポート。例えば、デフォルトインストールの場合、9780です。
  • RevisionFolder - レビジョンファイルの保存先。ダブルクォート内でパスを指定します。例えば、デフォルトインストールの場合、"C:\ProgramData\Altium\InfrastructureServerData\Revisions" です。
  • VERYSILENT - ダイアログをポップアップ表示しないでインストールするには、このパラメータを使用します。

コマンドラインで情報を入力する時、次の事項を守ってください:

  • インストーラーの実行ファイルの名称で開始します。例えば、Altium Infrastructure Server <VersionNumber>.exe です。
  • 各パラメータ(イコール シンボル (=) と値)を入力します。
  • 後に続くパラメータを、スペースを含むスラッシュ文字 ( /) で区切ります。
  • ダイアログのポップアップを表示しないで実行するには、最後に VERYSILENT を追加してください。

サンプルのコマンドラインは、以下です:

Altium Infrastructure Server <VersionNumber>.exe /InstallFolder="C:\Program Files (x86)\Altium\Altium Infrastructure Server\" /Port=9780 /DBServer=localhost:3050 /DBUserName=MyName /DBPassword=MyPassword /DatabaseName="C:\ProgramData\Altium\InfrastructureServerData\DXPServer.dat" /DataFolder="C:\ProgramData\Altium\InfrastructureServerData" /RevisionFolder="C:\ProgramData\Altium\InfrastructureServerData\Revisions" /VERYSILENT

インストール後の管理

初期インストール後、Altium Infrastructure サーバを管理する方法の情報については、以下のリンクを使用してください:

 

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