Verilogネットリストの出力オプション

Output Generator OG0110 (v2.0) March 04, 2008

Verilog の出力オプションは Verilog Generation Settings ダイアログで設定します。

内容と使用方法

Verilog Generation Settings ダイアログは以下のようなオプションを提供することで、1つまたはそれ以上の Verilog ドキュメントをソースとなる回路図シートから生成しています。

  • Generate modules for blackboxes - このオプションを有効にすると、これらの回路図コンポーネント用の空白モジュールが、出力ファイル(生成される Verilog ネットリスト)の最後で宣言されます。 Altium Designerの論理合成のステージでは、シンセサイザはブラックボックスとそれらがどのように接続されているかについては調べますが、ポートサイズなどの情報は別途必要になります。 Verilog は言語としては、コンポーネントのインスタンス化の際にこれらの情報は提供してくれません。 VHDL では、ブラックボックスのインスタンス化の前に、ブラックボックスや各ピン用ポートの向きやサイズについての情報を宣言する必要があります。 Verilog ではやや柔軟です。必要なのはブラックボックス名で、ポートのサイズや向きを気にする必要はありません。 単純に言うと、コードを合成するための適正な情報を完全には把握しておかなくてもよい、ということです。 したがって、論理合成ツールがモジュール内の各ポートのサイズや向きを知ることができるように、モジュールを "宣言" しなくてはなりません。
  • このオプションを無効にした場合は、これらのモジュールは宣言されることはなく、それぞれのブラックボックスを論理合成するには、完全なソースコードをユーザが用意する必要があります。 デフォルトでは有効になっています。
  • Generate multiple Verilog files - ソースがプロジェクト全体の場合、このオプションは、ソースになるプロジェクト内の回路図シート(オプションが有効のとき)のそれぞれに別々の Verilog ファイル(*.V)が提供されるか、あるいは、単一の Verilog ファイル生成される(オプションが無効のとき)かを決定します。 前者の場合、各 Verilog ファイルには、ソースとなる回路図シートの名前が付けられます。 後者の場合、単一の Verilog ファイルにプロジェクト名が付けられます。
  • Convert parameters as attributes - このオプションが有効のときは、ソース回路図の上のオブジェクトに関連するすべてのパラメータを定義し、生成される Verilog ファイルにおける属性の宣言にそれらを変換します。 デフォルトでは有効になっています。
  • Insert crossprobe strings - このオプションが有効のときは、Verilog ファイルにコメントを挿入し、関連する Verilog コードのエントリが、ソースとなる回路図のどの部分から生成されたか、について参照することができます。

注記

Verilog 出力は、次の2つのどちらかの方法で生成することができます:

  1. Output Job Configurationファイル(*.OutJob)で適切な設定を行ったアウトプットジェネレーターを使用します。 構成されたアウトプットジェネレーターを実行すると、出力が生成されます。
  2. アクティブな回路図ドキュメントから直接、Design » Netlist For Document » Verilog FileDesign » Netlist For Project » Verilog File メニューコマンドを使用します。それぞれ、単一ドキュメント用、またはプロジェクトレベルのネットリスト用のメニューコマンドです。 Verilog Generation Settings ダイアログのOKボタンをクリックすると、すぐに出力が生成されます。

注 : 出力が回路図から直接生成された場合にVerilog Generation Settings ダイアログで行われた設定は、Output Job Configurationファイルの同じ出力タイプの設定とは区別されています。 前者の場合、設定はプロジェクトファイルに保存され、後者の場合は、Output Job Configurationファイルに保存されます

生成するファイルの出力パスは、Options for ProjectダイアログのOptions タブで設定します。 デフォルトでは、出力パスは、プロジェクトファイルが存在しているフォルダ下のサブフォルダに設定されます。名称は、Project Outputs for ProjectName です。 出力パスは必要に応じて変更することができます。 別々の出力タイプに、別々のフォルダを使用するオプションは、Options タブで有効になります。Verilog ファイルは、さらにその下の、Verilog Output というサブフォルダに書き込まれます。.

生成された出力はプロジェクトに追加され、Projectsパネルに表示されます。場所は、Generatedフォルダ内の適切なサブフォルダです。 出力タイプでフォルダを分けた場合は、それぞれに対応したGenerated フォルダが、Projects パネルに追加されます(例えば: Generated (Verilog Output))。

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